自分の大好きなメタフィクション物語だったので
一気に読みふけりました
3章の感想を、考えがまとまっていないので中途半端ですが
1章では描写のなかった魔法が人を殺すシーンが2章では描かれるようになって
主人公が見ていない場所、特に密室の中で起こった出来事についての描写は
神の視点ではなく、物語である可能性があるなぁと2章の最後で思い始めていたところに
3章は魔法を派手に使うシーンが出てくるようになる
で、ここでちょこっと出てきたシュレディンガーの猫の話が間違っている?事に
意図的な誤読があるのか悩みつつも一つの仮定が出きてきた
密室のなかで何が起こったかは物語上描写されても結果が変わらない限りなんとでも言える、という物
むしろシュレディンガー猫よりもグレムリンのブラウン管の話の方が正しくて
密室が出来た瞬間に、そこで魔法で殺されたのか、トリックを使って殺されたのかは
中にいた人が死んだ時点で確認が取れなくなる、それが魔法が使える下地条件なのでは?と仮定してみた
で、ここまで考えた時点でこの島自体が大きな閉鎖系の密室であり、18人全部死んだという結果があって
中で何が起こったかを外から観察できないので、その大きな密室の中では魔女は魔法が使えるのでは?
という魔法の定義みたいなものが語られてるんじゃないかな、と思えてきた
が、ここに着目すること自体が作者の思惑なような気もする
つまり誰からも観測されない密室でなら魔法が使える、という仮説は
実際魔法を使う為の下地としての呪術的な要素の類推であって
1章や2章で行われた密室殺人を解くことを放棄する話だからだろう
結果的に未知のトリックを使って殺人が行えることも否定できない
むしろ各章1個くらいは自分で解ける程度のトリックの介在をあえて許している
この1個が魔女の詰めの甘さと出てきている物なのか
それとも呪術的な方法論(トリックでも可能なものだけで魔法が構成されている)のか分からない
ここまでで分かっていることは仮定も含めれば
ある魔法描写が密室で起こった時点でその描写は信用できない
魔法を見た人が死んだり口裏を合わせたまま死んだりした場合に魔法を否定できない
それが島全体に適用されているので魔法を否定できないが
赤字で描かれたことは絶対なのでそれを利用して魔法を崩せる可能性を遊ぶゲーム
というゲームの全体像が見えてくる
それと小ネタとしては、多重世界の外である島が台風に閉ざされるより前に起こっている
封印の鏡のあった祠が破壊された、というのは変えようがない設定だろうと思われる事?
それと黄金郷の碑文がプレイヤに与えられた情報だけで解けるのかが不明な事
ひぐらしでも明かしていない情報で後出し謎解きをやったから
エヴァおばさんが知っているが物語中で語られていない情報がありそうな気がする
それに1章でのマスターキーの描写を2章で書き換えて絞ったのもなにか引っかかったりとか
夏妃の持つ魔鏡の話も生きてくるのだろうか、いくつかの複線という意味では
2章のカノンの振りをした何者かの魔物というのは山羊なのかもちょっと気になるところだ
また、閉鎖系である島から初めて生還者が出たので微妙に
全員死んだ島の中での出来事はどうとでも言えるので魔法が使える
というのが揺らぐ、最もエヴァは口をつぐんだまま死んだので98年の時点では
再び閉鎖系になっているのかもしれない
それでも結果が必ず同じ、というのが揺らいだのは3章の大きな特徴だろうか
後半のエヴァ犯人説を推す発見された証拠などはどう解釈したものか
複数の解釈の中には魔女犯人だったり、別人が犯人だったりと共存が可能なのだろうか?
とりあえず物語的な感想はほっぽってそんな事を考えてみた
多少後で追記したい
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