なんとなく さらにうみねこ

ここずっと更新止まってるので
文章くらいは書いてみたい

で、相変わらずうみねこのなく頃にを読み返したりアニメを見たりしていたので
TVバレしたところまでで思っていたことを書き足したしたい
黄金の魔女の先代ベアトリーチェ、ワルギリアの正体が熊沢のばっちゃなのは
実は真実なんじゃないかと思えてきていました

黒魔術でベアトリーチェを呼び出し10tの黄金を受け取ったという話とは別に
戦時中徴兵された金蔵が戦地でベアトリーチェにあった、と言われていて
時代はどちらも戦中らしいけれど後者が現実の話だとすると
朝鮮戦争特需で大もうけした前、物語から40年以上前の終戦前
日本が戦争をしていた戦地のどこかでベアトに会ったらしい

当時の年齢を考えると物語中で熊沢さんだけなので
いわゆる謎かけなら熊沢さんの可能性もあるかな、とか
熊沢さんもかなり昔から金蔵の元で働いていたという描写があるし
真里亞の日記にあったワルギリアとベアトリーチェのサインの内
ワルギリアのサインは熊沢の物なのじゃないだろうか?

物語派生的には熊沢が初代ベアトリーチェで金蔵に金塊を授けた
で、その後六軒島で住み込みで働いていて、子供か親戚が
エピソード3の二代目ベアトリーチェ、と言うのが下敷きになって
魔女の継承のおとぎ話になったのではなかろうか

そして10tの金塊、戦中戦後の戦地と聞くと思い出すのがロマノフ王朝の金塊
ロシア革命の際にロマノフ王朝ゆかりの人物が日本に亡命する際
40tの金を持ち込んで満洲国に逃げたが帝政ロシアへの武器貸付の担保として
関東軍が差し押さえてしまい、満鉄に載せた後行方不明になった事件がある
戦中20t分に相当する程度の流用資料があるらしいので
行方不明分は20t、だとするとベアトリーチェの持ち込んだ金塊というのは
時代的にこのロマノフ王朝の金塊だったんじゃなかろうか、と推測される

ひぐらしでも物語の重要ではない要素として雛見沢症候群の最初の発見例が
盧溝橋で錯乱し発砲した日本兵だった、というお話が出てくるので
この辺、謎解きと言うほどでもない要素としてロマノフ王朝の金塊だった、みたいな
種明かしはあるかもなーと思いました

あとエピ3の第2の晩は普通に考えると
金塊発見を打ち明ける打ち明けないで揉めた楼座と絵羽がもみ合い
突き飛ばしたら楼座が柵に刺さり死亡、騒ぎ出した真里亞を黙らせるために絞殺
なのですけれどそうなると1の晩の6つの密室とはまるきり関係ない?でしょうか

エピ1も予想では第1の晩は譲治の指輪を受け取った件で客間で絵羽と紗音が口論になり殺してしまい
タカが外れその場に居た譲治への家督継承に障害になる人物の蔵臼などを殺してしまったのかな?と考えましたが
それも2の晩以降は嘉音源次と夏妃がグルで別の事件の様相なので
エピソード共通に第1の晩は偶然起こる、見たいなのがあるのかも?
でもそれだと必ず6人なのが謎ですけれど

ウィンチェスターM1894ソードオフは0.45インチの拳銃用マグナムコルト弾カードリッジが流用可能で
カードリッジ4発と銃内1発で合計5発が連射可能らしい
となると拳銃用のカードリッジがあるなら拳銃も存在するんじゃなかろうか?
ライフルだと対象が吹き飛んでしまうのでエピ1の顔がめちゃくちゃの死体とかはウィンチェスターライフルで
杭を刺した死体の杭の穴は拳銃によるものなのだろうか?
あと5発しか連続で撃てないとなると6人を一瞬で殺したという描写がある場合が謎になるか?
でもエピ3とかライフル4丁もあるのでどうでも良いのか?
5人殺して弾籠め中に暴発で死亡とかが6人の死の原因とかの場合もあるかも

調べると実銃のウィンチェスターライフルM1894はレバーアクション、30-30弾6発装填らしい
ソードオフカスタムだと45口径の代わりに5発に減るのか?

うみねこのなく頃にとGPM23

うみねこのなく頃にをやっていると
やはりGPM23を思い出さずには居られない

GPM23は高機動幻想ガンパレードマーチというPSのゲームの設定を利用して
掲示板で行われた掲示板トークゲームです
(以後、GPMは原作であるガンパレ、GPM23はトークゲームを指します)
これはGPMの説明書にあった「世界の謎を解く」というゲーム内設定を読み解くゲームをベースに
さらに原作者と読み手を巻き込んで推論して遊ぶもので
当時GPM掲示板にはヤガミさんという掲示板管理者が居て
芝村氏から受け取った「設定資料とタイムシート」に従って
読者が訊ねた設定に対して返答をしていました

その中でトラップ0と言われるものがありました
GPM23の最初の設定である「自分たちの居る世界は第七世界という場所」
「GPMの世界は第五世界であり世界は複数の並列世界から成り立っている」
という最初の設定です

これはGPMゲーム内の世界はプレイヤが人物を選び操作することで介入できる世界で
GPMの世界はループしていてそれをプレイヤが介入することで解放した

というGPMの設定をベースにしています
ところがこの設定は、グッドエンドを終えたGPMを再びプレイすることで崩れます
解放されたはずのGPMの世界はまた最初からプレイできるのです
それは「ゲームだから」と言う前提に立てば当たり前なのですが
世界の設定としてはおかしい事になります

GPM23の最初の疑問は「解放したはずのGPMの世界は何故再プレイ出来るのか」です

馬鹿な話だ、ゲームだからだ、と答えた人に対して芝村氏は残した問答集で
「それはトラップ0によるゲームオーバーです」と答えるように残していた、とヤガミ氏は答えます

何故解放された第五世界は再びループするのか、を真面目に考える
それがあの掲示板で最初のトラップ0を抜けて論議を始める為の大前提でした
その前提に立ちいくつもの設定を読み解こうとする、それがGPM23というゲームなのです

これはうみねこにおける「解けるか解けないか」の大前提に似ています

あのGPM23のゲームの一応の大団円を迎えた中で、最初のトラップの答え
つまり「なんでGPMをクリアした後でも再びGPMを遊べるか」の答えは
「GPMはゲームでしかないから」でした
しかしその答えに至るには幾多もある謎かけをきっちりクリアしないと至れません

解けるか解けないかの大前提を放棄する人物はゲーム盤に着けない
しかし、結果として「うみねこは解けない」があり得るかもしれない

GPM23に於いて第五世界も第七世界も現実に存在する世界で、世界同士は時差があり
あの日自分たちが第七世界で謎解きをしていた頃、現実の第五世界は99年であり
GPM23の最終日と言われた期日に、第五世界は5月10日を迎えていた
GPMと言うゲームは芝村氏が将来起こる第五世界を予想して模して作ったゲームで
実際には第七世界にも第五世界にも世界間介入者は存在しない
シミュレーターの第五世界を遊んでいたプレイヤがその仕組みに気づくこと
プレイヤが世界の仕組みに気づく事で世界同士の均衡が崩れ、第五世界に影響が出る
それが芝村氏がゲームを作った理由だった

全く同じ構造にはならないでしょうけれど
「うみねこ」は解けない、解けないが解こうとすることに意味があり
それがうみねこをなく頃にを作った理由だった
と言う構造で終わることもあり得るかな…と

余談
GPM23が終わって暫くして、多重世界を渡り歩いていた芝村氏は第七世界に戻り
ヤガミ氏は芝村の名を引き継いで第六世界の絢爛舞踏祭へ旅立っていった
そして第七世界の芝村氏は、ヤガミ氏が言い残していた芝村氏を越える事が出来なかった

又聞きだがひぐらしのエンディングに対して竜騎士氏が
後だしの情報で物語を再構築してそれが正しい物語だ、といって認められるのは
その後だし物語が面白くて納得がいく物語だからでしかないと語ってたらしい
それがまかり通ってしまう以上別の作者が「もっと面白く筋の通った別の結末」を描いたらどうなるのか
原作者が作ったからと言って、その後だし物語を封じ込められるかどうかは原作者の力量でしかなく
本来の意味での推理というのはそういう後だし物語はあってはならない、みたいなことを言ってたらしい

最後の一文は置いておいて
原作者が作った「後だしの物語」が面白くなかった場合は認められない
と言うのはまさにその後の芝村氏を指しているように思えてならない
結局のところ、GPM23の時のヤガミ氏が語っていた芝村像と芝村の残した物語を
現実に戻ってきた第七世界の芝村氏は超えられなかった
ヤガミの語った芝村像が犯してはいけないようなミスをしてボロを見せたりした
つまるところそれは現実の芝村の限界だったのだろう

物語的に考えれば、彼はヤガミを第六世界に送り出したことでもはや芝村では居られなくなったのだ

実際には「病弱で掲示板の管理のみを任されていたヤガミ氏」なんてのは存在しないだろうし
「彼に渡された芝村の資料」だって芝村氏他の設定要員が考えてリアルタイムで更新していった物だろう
でもあのGPM23を遊んでいる時、確かにそこにあった

第七世界に撒かれた可能性の種は、結局絢爛舞踏祭を迎えられたのか
芝村氏が後進を育成してゲーム業界に送り出していく事が多次元世界への介入だったのだろうが
結局あの世界は第七世界の芝村氏の手では介入できなかったのかもしれない

自分はGPM23には参加したが大絢爛舞踏祭には参加しなかった
大絢爛舞踏祭は成功した?ようなのでその辺に齟齬があるかもしれない