2006年8月 4日

電撃戦

日本語で電撃戦というとすごい速さで終わらせた結果
みたいな印象がありますが、戦術の一つです

余談
他に誤解を受けやすいものに肉弾戦があります
これは二次大戦時代に日本軍が呼んだもので
現在は浸透戦術という名前が付いています
電撃戦は浸透戦術の特殊な運用法?かな?

一次大戦の頃、司令部は後方に位置して「凸」みたいなコマを
地図に配置して電報を聞いてはT字棒で押して
**をn時方向へ進めよ、とかそんなステロタイプまでは行かずとも
司令官が命令をだすため細かい戦況の変化がわからないという
欠点がありました

それに加えて銃が発達し、軍隊を突撃させても一方的に負けるようになり
塹壕戦という隠れる穴を掘って隠れて戦う方法が一般的になり
司令官にとってはそれは戦線の膠着にしかならず
戦争は塹壕を掘って互いに撃ち合うだけの消耗戦になると思われていました

そこで後方大隊本部から前線の分隊長に指揮権を移譲し
十数人からなる分隊が敵塹壕の隙を突いて内部へ浸透
これを前線全面において分隊が各々敵塹壕の隙から入り込み
部隊全体をかく乱してこれを戦闘不能に落としいれる、
という浸透戦術という方法が編み出されました
ちなみに一番浸透戦術に重きを置いていたのは日本軍だと思います

元々はブルシロフというロシアの将軍が編み出した戦法で
その後ドイツで取り入れられ、フーチェルという人が
第一陣突撃分隊に各自数日分の補給物資などを持たせ浸透
先陣の到着する先々の敵へ前線から砲撃を繰り返し応戦をかく乱
そのまま奥深く敵後方大隊本部まで近づくことが可能になりました

これは砲撃による支援+浸透部隊の機動力という組み合わせで行なわれ
これを大きく、爆撃機による支援と戦車との組み合わせで行なったものが
電撃戦だそうで、この頃になるとさらに機甲隊ごとに無線で情報を受け渡し
多々ある浸透可能な場所から入り込み、あとから歩兵全体で制圧を行なう際は
装甲車などに乗って歩兵を移動させることで浸透戦術の頃はできなかった
大きな奥行きを一気に制圧する事が可能になりました

・・・多分、俄か仕込みなので

snapshot20060801064427 

前線から一点突破し内部の守りの浅い部分を蹂躙する戦車
それによりヴォルカ河を迂回されスターリングラードへ撤退するはずの
ウクライナ周辺軍が背後を奪われ退路を阻まれた形
補給を閉じられ退却先を失った兵たちにあとから制圧歩兵が詰め
片っ端から包囲殲滅していきます
要所(バクー)を得る事が勝利条件の為ロンメルを南下させましたが
本編シナリオでソビエト壊滅を狙うならロンメルに北から河を渡らせた上で
南下させてヴォルカ河を利用し一気に全てを包囲することも可能?!

一方で浸透戦術への対策も作られていて
縦に深く何重にも陣を取り、相手の攻撃を受けつつ下がりながら誘導し
最終的に最も防御の硬い砦の正面までおびき出し包囲殲滅するという
縦深防御という戦法も編み出されました
本来ならスターリングラードまでウクライナ駐屯軍が下がり
ヴォルカ河の利を生かしてスターリングラードに立てこもるのが
前回自分が立てた作戦っぽいですが…難しいのでしょうね